School Voice Project「フキダシ」は、
学校現場の声を「見える化」し、
対話の文化をつくるプラットフォームです。
日本の学校には今、現場だけでは解決に限界がある、さまざまな課題が山積しています。「子どもたちのために、自分ができることをしたい」「学校をもっと、楽しくてしあわせな空間にしたい」。そう願っている教職員が大多数ですが、残念ながら今の学校は、そんな大人たちが体や心の余裕を持って働ける場所になっていません。
現場の教職員一人ひとりの声は、学校をもっとよくしていくための、大切な資源・宝物だと私たちは考えています。ですがその声は今、十分に社会に届いていると言えない状況です。「フキダシ」は、アンケートを通して、現場の実情や現場の人の“見えない思い“をより多くの人に『届く声』へと変換し、学校と学校を取り巻く環境を変えていくためのプラットフォームです。
子どもたちの意見が大切にされる学校をつくっていくためにも、
大人自身が「自分には力がある」と思える環境が必要です。
教職員のゆとりある関わりと、学校をよりよく変えていく大人たちの背中を見ることが、
子どもたちの育ちに影響を与えます。
アンケートを通してさまざまな事例やアイデアが集まることで、「他の先生たちはどうしてるんだろう?」「他の学校、他の自治体ではどうしてるの?」という疑問が晴れ、新たな選択肢や方法を見つけ、自身の教室や職場で活かすことができます。
アンケート結果がプレスリリースや記者会見などを通して広く発信されることで、学校現場の実情が、より解像度高く、世の中の保護者や市民の方に届くようになります。それにより、学校や教職員への共感的理解が高まります。
特に時事的なトピックについて、タイムリーにアンケートを実施し、結果を発信することにより、政策決定の場や権限を持つ立場の方に現場の教職員の声を届け、その判断に影響を与えることができます。
北海道 公立小学校 教諭
大野睦仁 さん
School Voice Projectは、単なるアンケートサイトではないことに期待をしています。一人ひとりの声を集めて大きな声にすることで力になりますが、同時に、その中にいる一人ひとりの思いを大事にしていこうという考え方に共感しているからです。アンケートを集めた先のアクションや対話がみんなを勇気づけますように。
学校法人鳥取学園 鳥取城北高校 教諭
大山力也さん
教員は生徒の声に耳を傾ける仕事です。目の前にいる子の過去や現在、未来を見渡し、声かけをしつつ、できるだけそれとなく伴走します。それは、自分の力に自信を持ってほしいから。声が人に届くこと、その声に応えてくれる人がいること、その繰り返しこそが人を勇気づけます。子どもも教員も同じ「人」。声に寄り添い、声が響く社会でこそ、「人」は未来に奮い立つ。そこにつながるプロジェクトだと、期待しています。
スクールソーシャルワーカー
伊倉真紀さん
四半世紀前、私は教員でした。つらい日々でした。結婚、子育てを経て教員以外の大人として「学校」に戻ってきましたが、現場は昔以上に疲弊していました。黙して辞めていく人を若い頃の自分と重ねています。あの時、自分の「声」に耳を傾けてくれる人がいたら…。「声」が希望や未来に繋がっていくこのプロジェクトを応援します!
学校法人 茂来学園 大日向小学校
佐藤麻里子 さん
「いくら何でもおかしいでしょう・・。」東京の公立小学校で働いていた頃、放課後や休日の職員室で手を休めるのを惜しみながらも出てしまった声。でも、どこに届ければ単なる愚痴ではなく、改善につながるのか知る由もなく、止まれない回遊魚のように働いてきました。やりがいも、楽しいこともたくさんあるからこそ続けてきたけれど、現場の声を聞いてほしい。その、待望の届け先、School Voice Project。感謝を込めて、精一杯応援します。
神奈川県 公立小学校校長
住田昌治 さん
「教職員の幸せが子どもの笑顔になる」教職員がウェルビーイングな働き方をすることで、子どもがウェルビーイングになり、学校や社会もウェルビーイングになります。ワクワクするような日々を送るために、「School Voice Project」に期待したいと思います。みんなで創ろう幸せな学校!
大阪府 公立小学校 養護教諭
矢野香織さん
学校はこうあるべき、という意見を目にすると、共感する自分と辛くなる自分がいます。今の学校は子どもたちにとって息苦しい場所になっていると感じますが、同時にその中で悩み奮闘している先生方を目の前で見てもいるからです。このプロジェクトで「声」を届けることで、一緒に考えてくださる「伴走者」が増え、子どもも先生も幸せに過ごせる学校が増えるといいなと思います。